10.PTA「関わり方改革(案)」具体案編ー委員廃止(その2)
「絶対必要」と思われることもあるのは認めます。ただ、「手段」と「目的」が、グチャグチャになっていませんか? シンプルに考えましょう。
「手段」が 「目的化」しちゃったら、よりよいアイデアは浮かびませんよって話をします。
さて、
「やりたい人が集まらない行事・役割は止める!だから、委員は無理に決めなくていい」と提案すると、ワァーとご批判をいただきます。
例えば、「安全委員会」について、こんな非難を受けます。
『安全委員がいないと、不審者が出た際(事後の一週間)、子供たちの帰宅時間に行なっている「安全パトロール」ができなくなる。
(現状の)安全ボランティアに登録した人達の多くは、パトロールに出てきてなかったし、安全委員ではなくボランティアに任せたら、誰もパトロールに出なくなる。
それとは別に年1回、通学路をパトロールをして、市との協力の下、(校区内)安全マップを作成しているのに、マップができないばかりか、市との関係はどうなるのか?』
と。。。。
恐縮ながら、反対のための反対理由?と思ってしまうようなご意見が、これら以外にもわぁっと出てきます。
もちろん、子の安全を思う親心から出ている心配なのだと思います。
でもですよ、他のやり方ないですか?それが、1年間の安全委員をクジで(無理矢理)決める理由になりますか?
「安全委員」を決めて、パトロールをするのは「一つの手段」に過ぎないのです。
「目的」は、子供たちの安全・安心を守ること!!
まず、不審者対応。
発生事後の一週間、下校時間だけ、安全委員が10名ほどでパトロールするより、いい方法ありませんか?
私なら、
①不審者発生を未然に防ぐ抑止力を考える。
保護者に配布されている首からかける証明書(学校に入る時ぶら下げるというルール)を派手な色のものに変えて、地域内にいる時はいつでもぶら下げるように協力を求める。
買い物する時も、バス停に行く時も、犬の散歩をする時も。なんなら保護者以外の地域のおじいちゃん、おばあちゃんにも配布して、協力を求める。
地域中の大人が、普段の生活の中で「パトロールしてますよ」ってアピールしている地域!相当な抑止力になると思いませんか?
②下校時間の見回りを10名程(安全委員)より増やす策を考える。
①の抑止力をすり抜けて、不審者が発生してしまったとしましょう。別に安全委員でなくとも、不審者が出た後は、家にいる親なら協力しますって。今の依頼メールの文面を変えれば、必ずできます。
今の依頼メールはこんな感じ。。。。
「先日、不審者が発生したので、安全委員及び安全ボランティアは、今日から1週間、子供たちの下校時間にパトロールに出てください。」
いやいや、、、、
「安全委員が出るのなら、自分はまあいいか」って思わせてません?
「柳の下にドジョウは、もう居ないよ」ってツッコミをいれられてません?
「パトロール」ってなんだか仰々しくないですか?
例えば、こんな依頼メールに変えてみたら、どうでしょう?
「不審者が出て子供達が不安がっています。今日から1週間、ご都合のつく保護者は是非、家の前に出てください。「あなた」と「わたし」が見守っている姿、その姿が、子供達を安心させるはずです!」
次に、安全マップ。
毎年改定が必要ですか?配ってるだけになってませんか?
例えば、子供達と一緒に通学路を歩いて確認するとか、子供達自身に考えさせて改定するとかの方が良くないですか?
新しい形のボランティアさん達は、楽しく、主体的に、効果的な方法を考えてくれますよ。。。
市との関係を気にするのは本末転倒。怒られるのなら、私が謝りに行きますよ。そして、市と議論して、より負担感のない形を模索します。
委員を選出することは「目的」ではありません。「手段」です。
子供達の安全・安心を実現することが「目的」なのだから、「やり方(手段)」を工夫すればいいだけです。
惰性でやってたら、より良い手段は生まれないと思います。
時代に即したPTAの「関わり方改革‼︎」を検討しているのです。
「やらされている感」をなくし、「できる人が、できることを、できるだけ」積み上げるという主体的な活動に変える「関わり方改革‼︎」です。
この上位目的を達成するために、まず、「クジを止める」のです。
その後に発生する影響への対応を建設的に議論しましょう。 「手段」と「目的」を混同してはいけません。
「委員会は廃止」で行けます!
、、、、と言うと、次は、推薦委員はどうするのだ?と「モグラ叩き」が始まります。。。。
次回は、「推薦委員は絶対必要」という「モグラ」を叩いてみます。