9. PTA「関わり方改革‼︎(案)」具体案編ー委員廃止(その1)
前回、基本コンセプトについて書きましたが、今回から、どんな姿にしていくのがいいかという案を書きます。
シンプルに考えていきます。コンセプトに立てたように、「やらされる」のではなく「主体的」に関わるための、「関わり方改革!」です。
はい、委員会をなくしましょう。
というか、委員会ごとに決められている「やらなければならない」を一旦見直しましょう。
例えば、学年委員は「親子行事」を企画・実施することが仕事の一つとされていますので、例年、新しい委員さん達が、よくわからないまま、引継書を見つつ、同様の「親子行事」を惰性で、必ず、実施します。
もちろん、総じて「子供達は楽しんでいる」のは間違いないでしょう。でも、「風船割り」をするために、平日夕方、仕事を休んでまで来ますか?自分の親が来ない子が、寂しい思いをしているとう声もあります。
先生方の中には、「(心の中で)余裕のないカリキュラムの中、7時限目をこんなイベントで取られたくない」と叫んでいる方もいらっしゃるのでは?まあ、「子供達のため」って建前の前では、教員として口が裂けても言えないけど。。。って。
「親子行事が重要」と思うのも、「親子行事なんていらない」と思うのもどちらも個人の主観、意見です。ここを戦わせても何も産みません。
シンプルに考えましょう。
この行事を行うために、委員を(無理矢理でも)決める必要ありますか?「楽しい行事を企画したい」という方が手を上げて実施できるはずです。1年間の委員はやりたくないけど、この行事の企画だけならお手伝いできるって人はいるはずです。全員が公平に、(無理矢理にでも)委員を担わなければならないって考えを捨ててみませんか?
各委員の今ある一つ一つの行事、役割の必要性を判断するのは、結構難しい。なぜなら、「必要」も「不必要」も個人の主観で、何百人もの会員がいれば意見は様々。瞬間最大風速で多数決を取っても、必ずしも納得がいける正しい答えとは限りません。
でも、「委員の役割」と固定してしまうと、なんの改善も見込めません。惰性です。本当に、今のやり方が正しいのか?もっと、効率的、効果的なやり方はないか?という意識は生まれません。
委員を廃止して、行事、役割ごとに、主体的なボランティアを募り、「やりたいことを、できる範囲で、できる人たちが」行えば、相当なことができると思います。やり方の改善も期待できますし、何より、より楽しいものに生まれ変わることだって期待できます。
仮に、逆に「親子行事」はもういいんじゃない?という人ばかりの時は、実施しなくてもいいと思うんですよね。
「私」は、PTA廃止論者でも、解体論者でもありません。PTAに込められてきた「保護者の思い」を引き継ぎつつ、時代にあった「カタチ」に変えていくために、委員を廃止しませんか?
と言う話をすると、「見守りパトロール」は子供達の安全のために必要だ!ボランティアが集まらなかったらどうするのか!と反対される声が出てきます。
次回は、「より効率的、効果的なやり方のアイデアがでる」という話をします。